現在では、シワの手術はかつてそうであったよりも手軽で安全なものになりました。顔の中でシワやたるみができやすい場所は、口のまわりや目元、首、頬などになりますが、どの場所も手術によってシワを取ることができます。シワ取りの手術には入院の必要はなく、翌日からも人前に出ることができます。たるんだ部分を切り取りますので手術の傷跡が残りますが、まつげの下や髪の中などの目立たない部分なので心配はいりません。手術をした後の顔は、仰向けになって鏡をのぞき込んだときのような感じになります。頬のシワや鼻の横のシワを取るには、耳の上の髪の生え際から耳の下までのたるんでいる皮膚を切除し、筋肉を斜めに引っ張り上げます。目元や鼻の横のシワを取ってしまうのにはこれが一番で、皮膚だけを切り取ってシワを取り去るよりも、筋肉を斜め方向に引き上げた方が効果が長く続きます。目の下のシワ取り手術の場合は、まつげの生え際の皮膚を少し切り取ります。まぶたの下が皮下出血のように色がつきますが、一週間程度で消えてなくなります。額に対してシワ取りを行うには皮膚を切り取って引っ張り上げるわけですが、皮膚の切り取りは髪の生え際よりも数センチ上で行われます。額の皮膚は厚いので、ほとんど腫れがないことが利点です。表在性筋膜に手を加えてたくし上げるような施術をする美容外科医もいます。
手術によるシワ取り
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